hakoのブログ

訳あって実家暮らし。何かと暴走ぎみの父との日々。

疲労困憊

父を飲み会に参加させないために
旅行を決行しました。


京都駅に到着するとまず父が怒っている。
「バスで来たから時間がかかったちゃうか、
JRで来たら1本ですぐやったのに!」


家の近くにJRは無いし、
電車だと乗り換えもあって余計時間がかかります。
もしかして大阪駅から出発したと勘違いしてる???
その後も繰り返し怒っていました。


電車はこの日に限って2時間の遅延。
1時間前にホームに到着したから
計3時間駅のホームで待ってヘトヘトです。
お昼ご飯の時間も過ぎて、
ホームで駅弁を買うことにしました。


母はサンドイッチ。
私と父の分を買いに行くと
小さな幕ノ内弁当が一つしか無かったので、
もう一つは育ち盛りの男子が食べるようなお肉の入った
大きなスタミナ弁当になってしまいました。
戻って蓋を取って父に見せ「どちらがいい?」と聞くと、
迷いなくスタミナ弁当を指さします。
83歳でスタミナ弁当かよっ!と思い、
3分くらいおいてもう一度聞きます。
また迷いなくスタミナ弁当を指しました。


そういえば昔から父は
好きなものは妻や子供よりも
自分が食べようとする人でした。
カニを家族4人で食べる時も半分は父が食べます。
お寿司の上トロも2つあれば2つとも食べようとする。
ずっとそんな人だった。



両親を送り出して、
次の日に二人とも帰ってきました。


父は「今日外で何かあったんか?」と
何回も聞いてきました。
「飲み会ちゃう?」と言うと
「あぁそう」と。
「今日外で何かあったんか」
「飲み会ちゃう?」
「あぁそう」


母も帰ってきてからヘロヘロで
旅行に連れ出し作戦はあまりにも体力を消耗するため
これっきりとなりました。
今後どうするか、悩みは続く。

作戦

コロナ前までうちの集合住宅では飲み会がよくありました。
全体のもあれば個々に集まってもあります。
そして場所はというといつも我が家の前の道路。
(一番スペースが確保しやすい場所のため)


コロナ後、初めて全体での
飲み会(バーベキュー)が催されることになりました。
父は回覧板に参加すると記入しました。
認知症が進行してきた父、
参加するのをやめてほしいのです。


まず参加者は40~50代が多い(80歳超えた人は父一人)
参加するとお酒を飲む量を自分で調節できず、
嘔吐やトイレも行けないくらいに泥酔するので
朝まで介抱が必要になる。
プライドが高く感情のコントロールができないため
少しでも気に障ることを言われると怒りをぶちまけてしまう。
(今までも数回飲み会の途中で帰ってきたことがあります)
常に皆の会話の中心にいたい性格で
人が話している上から重ねて話をしてしまう。
最近は5秒後に全く同じ話や質問を繰り返すので
周りの人に気を使わせてしまいそうで心配なのです。


前回の時は母が止めたけれど
なんせ家の前でやっているので知らないうちに出て行ってしまう。
飲み会は11時から始まり大抵は21~23時くらいに終了。
もっと遅い時は夜中の1時まで。
(笑い声や話し声が反響して
結構うるさくて眠れない時があります)


どうしよう。
車で連れ出すにしても
長時間連れまわすのは不可能。



悩んだ末、姉の家に1泊させてもらうことに。
片道15000円かかるけど仕方ない。
けれどこれから年数回ある全体の飲み会の度に
旅行となるとお金がもたない。
飲み会に参加するなと言えば
父は「わしには楽しみが無い!」と
激高して絶対に言うことを聞いてくれないだろう。
コロナの時は平穏に過ごせたけど、
これからずっと頭が痛い問題です。

癒される場所

今行っている美容室は
全く話しかけてこない美容室。
といってもそういった所が
増える前から通っています。


最初はとても驚きました。
「こんにちは、暑いですね。
今日はどうしますか?」
ほぼそれだけです。


でも担当する彼女の爽やかな笑顔
木のぬくもりのある店内
静かなBGM
ハサミの音
落ち着きます。


本が読みづらいだろうと
授乳用クッションを膝の上に乗せてくれて
快適そのもの。


何より
結婚していない・子供がいないことが
恥ずかしかったりする私には
何者でもない自分でいられる空間が
とても心地よいのです。