hakoのブログ

訳あって実家暮らし。何かと暴走ぎみの父との日々。

祖父

先日、開眼法要が無事に終わりました。
結局一度も九州に行くこともなく、
遺骨も宅配便で新しいお墓に送ってもらいました。
すべてが電話とメールを駆使して
(その都度写真を送ってもらったり)
担当の方とも一度も顔を合わすことなく終わりました。
便利なような有難いような、でもどこか現実感がないような、
不思議な気分です。


母にとって祖父母や伯母は
(嫁いでから)優しくしてもらった記憶ばかりで
何一つ不満がなく感謝の気持ちでいっぱいだと言います。
なのでずっと九州のお墓のことが気になっていたのだと思います。



祖父は私が生まれる前に亡くなりました。
警察官で生真面目な性格で、
人からの贈り物などを頑なに受け取らなかったそうです。
祖母はもう少し器用に立ち回ったら出世できたのにと
言っていたそうですが、
私はそのような祖父を誇りに思います。


母がそんな祖父の思い出を話してくれました。
姉が生まれて帰省した時
家族で海水浴に出かけて帰ると、
留守中に祖父が姉の汚れた布おむつを
すべて手洗いして干してくれていたそうです。
きっと初孫に何かしてあげたかったのだと思います。
母に対しても労いや感謝の気持ちがあったのかもしれません。
この話を聞くと静かで優しい祖父の大きな愛情を感じ
心がじーんとします。



さて我が父はというと
私と姉がまだ幼い頃、
父が社員旅行でアメリカから帰ってくる日に
壁に「おかえりなさい」の飾りつけをして出迎えたら、
「なんやこれは!」と言ってビリビリと速攻はずしました。


祖父が私のお父さんだったらなぁと
大人になった今でも時々思ったりします。