hakoのブログ

訳あって実家暮らし。何かと暴走ぎみの父との日々。

はじまり

私が高校生だった頃、
小さな不動産会社の部長職だった父が

会社を辞め独立しました。



独立後まもなくして父は60歳を手前に定期借地権住宅という家を購入しました。



そして65歳を前に経営が立ち行かず自己破産。
ある日仕事から帰ると父が私に
「自己破産したので今から一緒に銀行に行ってほしい」と言いました。
住宅ローンは自分の年金から払っていけるから
銀行に「私が払います」とだけ言ってほしいと。



当時まだ20代の私は父を信用していましたし、
家族のためだと信じていましたので
何も聞かず引き受けました。



突然の自己破産の話を聞いて30分後には銀行に到着しました。
担当の方は自己破産した本人が来ることがとても珍しいと話しました。
今思えば我が子を連れてこの子に払わせると言う親もいないことと思います。



私が住宅ローンの支払い者となり
帰り道、父は清々しい顔をしていました。