hakoのブログ

訳あって実家暮らし。何かと暴走ぎみの父との日々。

住宅ローン

父から離れたくて30代後半になり
初めて念願の一人暮らしをしました。


一人暮らしは正直とても楽しかった。
地味な生活ではありましたが、
仕事から帰って誰もいない家に帰ると
不思議と心の底からほっとするのです。


けれどそんな生活もあることをきっかけに終わります。
ある日実家に帰ると、
両親がたまたま住宅ローンの話をしており
どうやら父は80歳になったら住宅ローンの支払いが
すべてなくなると思いこんでいたようなのです。

父も母もそれを笑いながら話していました。
とても嫌な予感がし…さらに詳しく聞くと
94歳まで住宅ローンを組んでいたことを知りました。
しかも年金は住宅ローンでほぼ消えており、
父の貯金はずっと0円。




家計はずっと父が握っており
プライドが高くすぐに激高するため
今まで聞きづらく踏み込まずにいたことをとても後悔しました。
あまりにずさんで無謀な返済計画に衝撃を受けました。
しかも定期借地権住宅ということもあり家が売れない、
私が75歳になったら解体し更地にして
出ていかなければならない。



不動産関係で働いていたのになぜ?
父には人生設計というものが全くないのだろうか
老後母と二人どうやって生活していくつもりだったのだろう

私にそれだけの負債を負わせて平気なの?
どう考えてもまともじゃない…
父がおかしいことになぜもっと早く気づかなかったのだろう…
なぜ、なぜ、なぜ……



私は結婚したい、子供を持ちたいと思うことを完全にあきらめ
実家に戻ることにしました。



今思えば、発達障害の症状に
ほしいと思ったものがあると
飛びついてしまうということがあるらしく、
父もそうだったのではと思います。
父に悲壮感はなく、むしろ能天気でさえあります。
そして今は住宅ローンがあることも忘れています。